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古くは紀元前14世紀の古代エジプトの少年王・ツタンカーメンの副葬品に麻製の手袋が発見されています。
紀元前8世紀の古代ギリシアのホメロスの作品には、美と愛の女神ビーナスが棘(いばら)のトゲが刺さらないように手袋をはめたことが出てきます。そして紀元前4世紀ごろ、ギリシアの歴史家クセノフォンがペルシアの風俗を書いた著作に、寒さを防ぐために5本の指が分かれた手袋をはめていたことが書かれています。
中世ヨーロッパでは、国王や僧侶ら上層階級の人々が宝石で飾った手袋をはめ、特に教会では手袋は指輪とともに司教の地位にある者だけしかその使用が認められておらず、神聖な象徴として認識されていました。それを示すように西洋の人物画には、手袋をはめた上層階級の姿を描いたものが見られ、18世紀に編纂された『フランス百科全書絵引』には男性用や婦人用手袋の型と道具、そして手袋作りの仕事場が紹介されています。
しかしながら、手袋をはめていたのは上層階級だけではありません。防寒や外傷を防ぐための実用的な手袋が世界各地で作られ、使用されています。
アメリカ 乗馬用手袋
(国立民族学博物館蔵)
ボリビア カーニバルの手袋
(国立民族学博物館蔵)
トルコ 編手袋
(国立民族学博物館蔵)
スウェーデン トナカイの毛のミトン
(国立民族学博物館蔵)
カナダ 女性用のミトン
(国立民族学博物館蔵)
ネパール 編手袋
(国立民族学博物館蔵)

