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日本では、平安時代後期(12世紀)の『信貴山縁起』や南北朝時代(14世紀)の『慕帰絵詞』などの絵巻物に手袋をはめている人物が描かれています。
時代が下り江戸時代の初め、元禄時代(17世紀)には赤穂浪士の一人である大石主税(大石内蔵之助の長男)の手袋が赤穂浪士の墓所がある泉岳寺(東京都港区)に伝わっています。江戸時代末期、天保元年(1830)の『嬉遊笑覧』には武士がメリヤスの手覆(手袋のこと)を用いていたことが書かれています。
また、民具の一つとして藁(わら)や布で作られた手袋が各地で伝わっています。明治時代になると手袋会社が設立され、メリヤス布を使った商品としての手袋が製造されるようになりました。
『信貴山緑起』にみる手袋
(朝護孫子寺蔵)
『慕帰絵詞』にみる手袋
(西本願寺蔵)
藁の手袋(国立民族学博物館蔵)
刺し子の手袋(国立民族学博物館蔵)
アイヌの手袋(国立民族学博物館蔵)
綿入れの手袋(国立民族学博物館蔵)

